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CONTENTS
札幌元気ビジョン 第2ステージ
2007年うえだの約束
2003年の選挙で約束したこと
札幌元気ビジョン



ビジョン

札幌元気ビジョン 第2ステージ
はじめに 基本理念 まちづくりの方策 

  はじめに 「札幌元気ビジョンとは?」

この施政方針は、札幌のまちづくりを進めていくにあたって、どういう方向に向かって、どのようなことを大切にしていくか、その考えをまとめた中期的な指針です。

4年前の施政方針の基本的考え方や方向性は維持したうえで、札幌市自治基本条例やマニフェストに掲げた政策などを考え合わせ、「さっぽろ元気ビジョン 第2ステージ」としてまとめました。これまでの4年間で、市民が市政に参加し、自分たちのまちのことは自分たちで決めるという、市民自治の仕組みは着実に根づいてきています。こうした市民自治の芽生えをさらに大きく育てたいという思いと、2期目にあたって、さらに充実した市政運営を行っていくことへの誓いを併せて、「第2ステージ」と名づけました。市民みんなで力をあわせて、みんながいきいきと暮らし、元気に活動できる札幌の街をつくっていきたいと考えています。

今後は、この施政方針を実行するため、市民自治や、サービスアップなど市民のための市役所づくりの動きを、さらに推進していきたいと考えています。特に、中期的なまちづくりのプランや行財政改革のプランは、早期に策定します。そして、市民の皆さんとともに、元気あふれる札幌のまちづくりを進めていきたいと考えています。


   


  基本理念 目指すべき未来

今日の日本の少子高齢化、人口減少は世界にも例を見ない速さで進んでいる。こうした流れは札幌市でも例外ではなく、近い将来、人口が減少局面に入ることが想定されている。札幌市は、戦後一貫して人口が増加し続けてきたが、人口減少という歴史的転換点を迎えることになる。人口構造が急激に変化する中、社会保障制度などの制度疲労が顕在化してきている。

一方、日本経済は全体としてゆっくりとしたペースで景気拡大を続けており、道内景気も緩やかながら持ち直しの傾向にある。しかし、北海道・札幌の経済・雇用状況は依然として厳しく、大都市圏と地方の格差はむしろ顕著になってきている。
また、経済的格差によって教育を受ける機会均等が薄れ、非正規雇用や若年層の無業者が増大している。加えて、子どもたちを傷つける犯罪が相次ぎ、地域における暮らしの安全、安心が揺らぎを見せるなど、将来に対する不安感は高まっている。

さらに、大規模な自然災害や異常気象が頻発するなど、危機に瀕している地球環境問題は将来に大きな影を落としている。

このように人々は不安を抱きながら日々を過ごし、将来に確たる見通しが持てない状況が続いている。未来はこのように不確実であるが、しかし、こうした時であるからこそ、市民の力、市民の英知を結集し未来を切り拓いていかなければならない。そして、市役所は、市民の持っている力を最大限に発揮できる場をつくり、市長はリーダーとして、札幌市が進むべき道を指し示していかなければならない。そのために、札幌市自治基本条例に基づき、まちづくりに必要な情報を分かりやすく積極的に提供し、提案や話し合いができる参加の場を広げていく必要がある。こうした取組を進め、市民自治が実感できるまちをつくり、人々に安心感を与え、社会から不安を取り除くことが、私たちの目指すべき未来である。

私たちの責務はまだある。それは、節度のある堅実な財政運営を堅持していくことであり、また、市民のために働く市役所実現のために、あらゆる改革を断行することである。さらに、マニフェストで市民に約束した政策を実践し、将来の子どもたちに、人口減少の時代にあっても、持続可能な質の高い社会をバトンタッチしていかなければならない。

「人を大事にすること」を原点に、市民自治と市役所改革を市政運営の基本的方向として、市民一人ひとりが自立し、まちに何が必要かを考えて連帯する、市民が主役のまちづくりを進めていき、まちの元気、経済の元気、札幌の文化の花、市民一人ひとりの花が大きく咲き誇る札幌にしていく。


まちづくりの目標

|市民の力みなぎる、文化と誇りあふれる街|
この施政方針の目標を『市民の力みなぎる、文化と誇りあふれる街』と定めた。

札幌の街は、北の大地に、自然の恵みとともに暮らしてきた人たちと、日本各地から移り住んできた人たちとが、それぞれの伝統と文化を紡ぎ、はぐくみながら、外国の先進の英知も取り入れて、北方圏の拠点都市として飛躍的な発展を遂げてきた。

札幌の歴史と風土そして自然環境を誇りとしながら、札幌のまちづくりに知恵を出し、汗をかいてきた多くの先人と諸先輩の努力による着実な都市基盤の整備によって、大都会としての都市機能が蓄積され、成熟した大都市に成長した。そして、多くの市民がこの街を好きだと思い、これからも住んでいきたいと思う街となったのである。

私たちの使命は、先人が築いたこの札幌の街の魅力、資源、活力を十分に活かしたまちづくりを進めることである。昨年制定された地方分権改革推進法により、第二次分権改革がスタートした。都市は、それぞれが競い合う中で、自主性と自立性を高め、時代が課す試練を乗り越えていかなければならない。このように都市間競争を迎えた分権時代にあって、「魅力づくり」がまちづくりのキーワードの一つになる。魅力ある街には人が集まる。人の交流は価値を生む源泉である。古くから、交流の拠点には富が蓄積され、新たな文化が創造されて、人材をはぐくんできた。

札幌には多くの魅力がある。自分たちの街の魅力を発見し、それに磨きをかけて、より一層魅力あるものに高めていくことが大切である。自然環境、文化、街並みなどの中に、まだ気づいていない魅力が沢山ある。その魅力を活かし、外に向けて発信し、投資を呼び込み、人を集める。それが経済活性化にもつながっていく。

また、市民が誇りと生きがいを持ててこそ、魅力あるまちとなる。そのために、『市民自治が息づくまちづくり』ということをまちづくりの根本に据える。

市民はまちづくりの主役である。まちづくりのために自ら主体となって選択し、行動することにより、大都市でありながら一人ひとりの思いや声が調和の中で生かされる、市民自治が実感できるまち札幌が生まれる。

文化芸術活動や種々の地域活動など、様々な場を通じて、子どもから高齢者まで、人が集い、それぞれの考えをぶつけあい、対話をし、しかも人として尊重しあいながら、札幌人としての誇りを共有し、力を合わせていくことが何よりも大切である。

そして、そのような活動の積み重ねによってつくり出されるものが、まさに「札幌文化」であり、その文化を誇りをもって世界に発信していく。

「市民と共に考え、共に悩み、共に行動する」ことを通じて、「市民の力みなぎる、文化と誇りあふれる街」を市民と共に築いていく。


   



  街づくりの方策 まちづくりの基本的な方向

将来を見通すことが難しく厳しい経済財政状況の中で、社会経済情勢の変化に的確かつ柔軟に対応し、以下に示すまちづくりの基本的な方向性を実行に移すため、まちづくりのプランを策定する。このプランでは、限られた財源を効果的に活用するため、事業を重点化したものとする。

|子どもを生み育てやすく、健やかにはぐくむ街|

(1) 子どもを生み育てやすい環境づくり
  子どもを安心して生み育てることができるまちづくりを目指し、さまざまな市民の知恵や経験を活かした地域での子育て支援体制や、母子の保健・医療の取組を充実させる。
また、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現を進める企業に対しての支援や、保育サービスの充実など、子育てと仕事の両立を支援する取組を推進する。

(2) 未来を担う子どもが健やかに育つ環境の充実
  札幌の明日を担う子どもたちが、未来に夢を持ち、個性や能力を発揮し、心身ともに健やかに育つ環境づくりを進めるため、自ら考える力や思いやりと豊かな心をはぐくむ取組を実施する。
また、子どもの相談体制の強化や学びの意欲を育てるなど、のびのびと成長・発達していける教育環境の充実を、学校、家庭、地域社会がそれぞれの役割を果たしながら連携して推進する。

|主体的な活動が生まれ、経済の活力みなぎる街|
(1) 市民の主体的な地域づくりの支援
  札幌市自治基本条例の下、市民が主体的に考え、行動できる街を目指し、まちづくりセンターを拠点として、まちづくり活動の機会の充実や、まちづくりに必要な情報の積極的な提供、まちづくり活動を行う団体間の連携の促進などを行うとともに、町内会活動やボランティア活動などの市民活動を一層応援し、市民が主役のまちづくりを進める。
また、市民自治の実践として、まちづくりセンターの地域による自主運営化や雪対策の推進など、市民の主体的な活力あふれる地域づくりを支援する。

(2) 札幌の経済を支える企業・人の支援
 

足腰の強い経済の活力みなぎる都市を目指し、地域の事業者を支援する「元気がんばれ資金」の創設や経営相談の実施、地元企業に対する国内外への販路拡大の支援や製造業の高付加価値化の促進など、札幌を支える産業を支援する。

また、起業を目指す市民を対象としたさまざまな支援、若者、女性、中高年などに対する雇用機会の創出や就労支援に取り組むとともに、労働に関する問題解決の支援を行い、安心して働ける環境づくりを推進する。


(3) 札幌らしい新産業の育成と企業の誘致
  さっぽろのブランド力をさらに向上させるため、札幌市立大学をはじめとした研究機関が持つ知の資産と産業を結び、デザインやバイオの分野などで札幌らしい特色ある新産業を育成し、スイーツなどの食品関連産業とともに国内外に発信する。また、平成27年までにIT・コンテンツ産業売上高1兆円を目指し、人材・企業を育成し、映像を中心としたコンテンツ分野の取引の拡大を図るとともに、IT関連企業などを積極的に誘致する。

|高齢者・障がい者へのぬくもりあふれる街|
(1) 高齢者の地域生活支援の充実
  平成23年頃には65歳以上の高齢者が21%を超える超高齢社会を迎えると予測される中、高齢者が安心して健やかに地域生活を送れるよう、夜間対応型の訪問介護サービスなど高齢者への介護・保健福祉サービスの充実を図るとともに、多様な価値観を持つ高齢者が生きがいを持てるよう、さまざまな社会参加の機会を拡充する。

(2) 障がい者の自立支援の促進
  障がいのある人々が、持てる能力を十分に発揮し、福祉サービスの支援を受けながら、自らの意思で地域の中で自立と社会参加の実現を図れるよう、障がい者グループホームをはじめとした居住環境の整備を進める。また、障がいのある人を雇用する民間企業等への就労促進策を拡充するなど、自立支援の促進を図る。

|安全・安心で、人と環境にやさしい街|
(1) 水とみどりの保全・育成と創出
  みどり豊かな美しい風格ある街並みの実現や清らかな水環境の維持・回復を図るため、市民や企業との協働により、みどりの保全と創出を進める。また、人間の活動による環境負荷の減少に努め、水辺の保全やせせらぎを回復する取組を推進する。

(2) 地球環境問題への対応と循環型社会の構築
  「環境首都・札幌」を宣言し、地球温暖化対策の推進や循環型社会の構築を目指して、新エネルギーの活用やバイオディーゼル燃料の普及促進を通じた温室効果ガスの排出削減に取り組む。また、市民・事業者・行政が一体となって、ごみの発生抑制、再利用、リサイクルの取組や、市民一人ひとりが省資源、省エネルギーのための環境行動を実践するまちづくりを推進する。

(3) 日常の身近な暮らしの安心の確保
  安全で安心な日常の暮らしを確保し、充実した市民生活を実現するため、地域と協働し、防火・防犯に取り組むまちづくり活動の支援を行う。また、「地域の安全は地域で守る」ことを基本とする「(仮称)犯罪のない安全で安心なまちづくり条例」を制定するなど、安全で安心して暮らせる社会の実現を推進する。

(4) 災害に強い安全なまちの整備
  阪神・淡路大震災に代表される都市型大規模地震、集中豪雨や台風による大規模な洪水・土砂災害などから、市民生活の安全・安心を守るため、自主防災活動の充実を通して地域の防災力を高める。また、被災時の避難場所や応急活動の拠点となる公共施設の計画的な耐震改修や、災害時の非常通信を確保する防災行政無線の整備など、地域住民等と行政との協働による計画的な災害対策を講じ、災害に強い都市づくりを推進する。

|文化の薫る、都市の魅力が輝き、にぎわう街|
(1) 札幌の特色を活かした文化芸術の振興
  豊かな自然、冷涼な気候、情報に鋭敏な感性、進取の気風からはぐくまれる札幌の特色を活かして、多様な文化芸術を享受できるまちづくりを目指し、市民が街のいたるところでさまざまな文化芸術を楽しみながら実践し、表現・発信できる環境づくりを行う。また、市民や企業、NPOなどのさまざまな文化芸術活動や相互の交流を促進するとともに、札幌の文化芸術の魅力を国内外に積極的に発信していく。さらに、地域の優れた自然、文化、史跡などの文化遺産の保存と活用を推進するとともに、先住民族文化への市民理解の促進を図る。

(2) スポーツを楽しむ環境の充実と健康づくりの推進
  生涯にわたり、市民のだれもが気軽にスポーツを楽しむことができるよう、地域住民が主体となった地域スポーツクラブの育成など、多様な市民ニーズに合わせたスポーツを楽しむ環境づくりを進めるとともに、市民の健康づくりを支援する。また、冬季スポーツの拠点機能の充実を図り、札幌ならではの冬のスポーツの新たな楽しみ方を発信する。

(3) 将来を見据えた魅力ある都市の整備
  都市の持続的な発展を目指し、市民・企業・行政が一体となって、都心の魅力と活力を高めるために実効性のあるまちづくりを進めるとともに、市民の日常生活を支える地域の拠点を再整備し、道都にふさわしい風格のある街並みとにぎわいを創出する。また、公共交通機関を軸とした交通体系の確立を図り、人と環境を重視した快適で美しい街の実現を図る。

(4) 新たな集客交流資源の創出と魅力の発信
 

世界の集客交流都市さっぽろの実現を目指し、札幌の魅力である、食や自然、文化芸術などのハード・ソフトの資産を集客交流資源として積極的に活用し、札幌独自の魅力づくりや観光資源の発掘を行うとともに、受入対応を充実するなど、観光やコンベンションの一層の振興を図る。

また、道内各市町村とも連携して道内各地の食や観光などの情報を発信する拠点機能を充実するなど、集客交流を推進する。



市政運営の基本的な方向
|市民自治の推進|
札幌市自治基本条例が目指す「市民が主役のまちづくり」を実践するため、市民が、まちのことをみんなで話し合い、まちづくり活動に参加し、その意見を市政にもっと反映できるように、必要な情報を分かりやすく提供するとともに、具体的な参加の仕組みづくりを進める。

また、まちづくりセンターを拠点に、身近な地域のまちづくり活動を支援し、市民一人ひとりが主役となって、自ら行動する"市民自治のさっぽろスタイル"を実現する。

(1) 情報共有
 

市民と市役所が、それぞれの役割に応じてまちづくりを進めていくためには、まちづくりや市政の情報を共有することが何よりも重要である。

このため、まちの課題を発見し、政策などを立案する計画段階から、実施し評価する段階まで、市政のさまざまな場面で、市が有する情報をパンフレットやホームページなどのさまざまな方法を用いて、適切な時期に分かりやすく提供し、市民との情報共有を進める。

(2) 市民参加
 

市民が互いに話し合い、自ら実践するとともに、合意形成した結果を提案し、市政に反映させる仕組みがあってこそ、「市民が主役のまちづくり」を実感できる。

市役所全体が、創意工夫しながら多様な参加手法を取り入れ、市民が参加できる道筋を増やし、いつでも、どこでも、そしてだれでも参加できる環境づくりを行う。

また、区民の意見を計画や予算に生かすため、地域のまちづくり協議会での話し合いを基礎にして、区民協議会で集約した意見などを市政に反映させる仕組みを構築するとともに、区の機能強化を進める。

さらに、これからのまちづくりには、町内会、ボランティアやNPOなどの幅広い市民活動の促進が必要であり、これらの支援策を盛り込んだ「市民活動促進条例」の早期制定を目指す。

(3) 身近な地域のまちづくりへの支援
 

189万人の大都市であるからこそ、活動している市民のお互いの顔が見える身近な地域のまちづくりが大切である。

まちづくりセンターを拠点として、地域のまちづくり活動をさらに活発化するため、情報提供や活動のコーディネート、各団体のネットワーク化、新たなまちづくり参加を進める研修の開催など、これまで以上にきめ細やかな支援を行う。

また、まちづくりセンターが、市民の創意工夫が生かされる"市民自治の拠点"となるよう、一部の地域において自主運営化を進める。

(4) 人権と平和
 

平和を愛し互いに尊び、多様な価値観を認め合って、すべての市民が平穏な暮らしを実現できる札幌でありたいという、市民一人ひとりの思いをかなえるため、国際平和を推進し、戦争に反対する立場を国の内外に示し、恒久平和を希求するとともに、年齢、性別、人種、思想や障がいの有無で差別されることのない街の実現を目指す。

また、子どもが自律的にのびのびと成長・発達していけるように、子どもにとって大切な権利を保障するため、「子どもの権利条例」の早期制定を目指す。


|市民のための市役所|
札幌市ではこれまでも、あらゆる社会経済環境に的確に対応できる市役所を目指し、すべての職員が一丸となって、市民の目に見える形での市役所改革を進め、市民との信頼関係を築き上げてきた。札幌市自治基本条例を有効に機能させ、市民が主役のまちづくりを進めていくためには、これを支える市役所の役割が、今後ますます重要になることから、今まで以上に、市民のための市役所であるという強い意思を持って、市役所の改革を進める。

(1) 市民サービス
 

市民サービスの改革として、市民志向で市民に見える行動をすべての職員が実践し、市民満足度の高いサービスを提供することに取り組んできた。今後も迅速、正確、公平公正な仕事はもちろんのこと、利用する市民が、便利さ、分かりやすさ、心地よさを実感できるサービスを提供していく。

また、民間人が持っている技術や専門的知識、経験を積極的に活用することにより、行政効率と市民サービスの向上を図るため、民間人を任期付で職員に採用するための条例を制定する。

(2) コミュニケーション
 

改革を継続するため、職員一人ひとりが相手の立場に立って考え行動できるコミュニケーション能力を身につけ、市民と市役所や職員相互における豊かなコミュニケーションの実現を目指す。

また、情報なくしては、市民が市政に参加することや自ら自律的に公共的な課題を解決していくことは困難である。市民から求められて情報を提供するのではなく、市役所から積極的に情報を発信し、さらに、市民に「伝えた」ではなく「伝わった」ことにこだわる、「対話による市政」を徹底する。そのために、職員が積極的に地域に出て行って、地域の方々と直接、意見交換する場の充実を図る。例えば、出前講座の仕組みを拡充することや幹部職員が地域の集会などに出向いて市政の課題などについて話し合う出前トークなどを行う。

(3) 人材の育成
 

市民主体のまちづくりを支えるためには、職員一人ひとりが市民の立場で考え、信頼される職員であることを常に意識し、行動することが必要である。

そのためには、管理職が常日頃から市民志向・成果志向を基本として部下職員の育成に努めるとともに、より使命感と熱意を持って仕事に取り組むことができるよう人事制度改革、研修の充実などを行う。

(4) 組織・システム
 

本格的な地方分権社会を迎え、市民自治をさらに進めるためには、地域の実情や課題を的確、適切にとらえ、積極的に政策を企画立案し、着実に実行できる組織体制が求められている。そのため、各部門が市民ニーズや地域の課題に対して素早く対応できる効率的な組織体制の整備を進める。

また、限られた経営資源を活用し、質の高い行政サービスを提供していくためには、成果志向、効率性を追求した行政運営が必要であり、経営管理サイクル(PDCAサイクル)を定着させていかなければならない。そのために、引き続き局区実施プランを定め、各局区長は責任をもって業務執行にあたる。さらに、限られた予算・人員などのもとでも最大の施策効果・事業効果を出せるように、行政評価を継続して実施する。


|行財政改革|

厳しい財政状況の中で、今後も安定した公共サービスを提供していくために、事業の必要性や公共サービスのあり方、担い手の見直しを含めた歳入・歳出、定数、機構等の一体的な見直しに着手し、行財政改革のプランを策定する。

まず、税源の涵養を図る一方で、経費の節減、組織の見直し、職員数の適正化等による人件費の削減など、市役所内部の効率化を実施するとともに資産の有効活用についても積極的に進めていく。また、少子高齢化、人口減少など社会構造そのものが大きく変化し、市民に必要なサービスの範囲が広がっており、行政だけが公共サービスを提供する時代ではなくなっている。安心できる豊かな社会を実現するためには、市民や企業など多様な主体が共に公共を担う新しい社会への変革が求められていることから、市役所組織を時代の要請に適応した、もっと機動的かつ効率的でスリムなものにする必要がある。

具体的には、平成18年2月に策定した定員適正化計画を基本とした定員管理に今後も着実に取り組むとともに、区税務部門の統合など、スリムで効率的な組織体制とし、管理職ポストを10%削減する。さらに、民間からの提案や外部の視点を取り入れながら、すべての事業について必要性や公共サービスの担い手の検証を行う「事業仕分け」を実施し、民営化、民間委託、指定管理者制度、PFIなど民間活用を積極的に進める。

また、公共的な役割が希薄となった株式会社などの出資団体については、出資の引き揚げを含め、さらなる見直しを実施する。

健全な財政を維持しなければ、安全で安心な市民生活は確保できないことから、財政基盤の強化と事務事業のさらなる見直しによる歳出の抑制により、持続可能な財政構造を目指した改革を進める。



   




2007年うえだの約束2003年の選挙で約束したこと札幌元気ビジョン
 
   
 
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