上田文雄のウェブマガジン

プロフィール ビジョン 文雄のこれがいいたい 上田文雄のしごと CD・著書 市民の会からのお知らせ みんなの広場
 トップページ > 市民の会からのお知らせ> お知らせ> 福祉フォーラム2007 宣言




 


福祉フォーラム2007 宣言(2007.2.25)

ともに暮らす地域社会をともに創りだす提言共通 高齢者・障害者・子ども
高齢者障害者子ども


私たちは今日、「福祉フォーラム2007」を開催し、ともに暮らす地域社会を、ともに創りだす提言を確認した。私たちは、地方自治の担い手として、提言の実現にむけ、ともに考え、ともに行動することを宣言する。


●ともに暮らす地域社会をともに創りだす提言
私たちは、私たちが暮らす北海道及び札幌市で、誰もが性別、年齢、出身地、民族の違い、障害の有無などを理由に差別や排除されることなく、すべての人々が一人の人間として尊重され、誰もがともに暮らせる地域として成熟していくことを望んでいます。
そのためには、様々な困難さや制限や制約を受けている人々や地域の課題を、その当事者やその地域の自己責任として問題解決を当事者に丸投げするのではなく、そうした個々の課題を社会全体の課題としてとらえ、当事者と関係者を中心に市民と企業・団体と議会・議員と首長を含む地域社会全体が、その課題に真剣に向き合い、その解決に向けた取り組みを進めることが必要であると思っています。
そして、私たちは「格差」や「区別」、「差別」、『排除」が生じることを前提とし、一部の大企業や人々が豊になることで、社会に活力をもたらそうとする手法ではなく、すべての人々が「安心」と「安全」を確保し、人間としての「尊厳」が尊重される暮らしを実現することを目標とした地域を創りあげることで活力ある社会を実現することこそが必要であると確信しています。
私たちは、こうした「想い」と「願い」と「望み」を込めて以下のとおり提言します。

上に戻る

●共通 高齢者・障害者・子ども
1. 「介護」や「介助」及び「保育」等といった「高齢者、障害者、子ども」(
以下、高齢者等という。)が必要とする福祉的なサービスやそれぞれが直面する課題を当事者、家族及び支援者のみの責任と努力により解決を求めることなく、地域社会全体の課題としてとらえ、その解決のため地域社会全体で取り組みを進めます。
2. 高齢者等の地域祉会への参加を阻む「物理面」、「情報通信面」、「制度面」「文化面」、「心理面」における障壁(バリア)を地域全体で日常的に検証し、ハード・ソフト面での障壁の解消(バリアフリー)を地域社会全体で進めます。
3. 高齢者等の抱える課題への対応に当たっては、課題に直面する当事者の「尊厳」と「人権」を守る立場を堅持するとともに、当事者に対していかなる「差別」、「虐待」、「隔離」、「排除」をゆるすことなく、その人自身の「自己決定権」と「自己選択権」を尊重することを基本とします。
4. 高齢者等の抱える課題解決に向けた取り組みは、当事者だけの課題解決ではなく、すべての人々が尊重され、豊かで活力ある地域社会を創りあげるための基礎工事であり、北海道及び札幌市の未来への投資として位置づけます。
5. 高齢者等の利用者本位と権利擁護の立場に立った質の高いサービスを提供できるようにサービス基盤の整備とその内容の検証体制の充実を図るとともに、そのために必要なマンパワーの育成と確保をするために福祉労働者の労働条件と職場環境の整備に努めます。
6.
高齢者等が抱える各種課題の検証と検討及び改善策の策定に当たっては、当事者を主体とし家族、支援者、関係者及び専門家も含めて議論を深め、行政として現場及び実態を十分に尊重して、真剣及び真摯に対応を進めます。

上に戻る

●高齢者
1. 介護保険のサービス提供に当たっては、「利用者本位」の制度理念を基本に、サービスの選択権を保障し、実態に応じた要介護認定とニーズに応じたサービス内容やサービス量を提供するとともに、必要に応じて低所得者支援を実施します。
2. 施設及び在宅における高齢者への虐待防止とその発見及び解消を進めます。
3. 現場の実態を踏まえて地域包括支援センターの運営基盤を確率し公正・中立的な運営を確保します。
4.
療養病床の削減にあたっては、福祉施策として整備すべき病床については、医療ニーズヘ対応できる基盤を確保して整備を進めます。

上に戻る

●障害者
1. 「介助」、「移動」、「情報保障」等の障害者が抱える生活上に必要なサービスについては、障害者のニーズ(日常生活・通勤・通所)に応じて対応できるよう全体的・原則的な対応方針以外にも個別の状況を勘案して実情に応じた柔軟な対応を進めます。また、対応の具体的な検討及び実施に当たっては、福祉部局だけではなく教育及び雇用部局等の関係機関と連携します。
2. 施設から地域生活への移行及び社会的入院の解消を確実に進めるために「脱施設」と「地域生活の確立」を今後の障害者施策の方針として明確にするとともに、障害者が施設や病院を出て地域生活を実現するために必要な相談支援及び福祉サービス提供体制並びにグループホームとケアホームと福祉ホームなどの整備と拡充を進めます。
3. 障害者雇用(一般)を促進するため、まず公務部門が率先して障害のために必要とする合理的配慮を提供した採用試験・方法の実施及び労働条件と通勤・職場環境の整備に努め、民間に模範となるような先駆的・モデル的な対応を進めます。また、民間企業及び関係機関と協力して障害者の雇用の場の確保に努めるとともに、札幌市の物品・役務の発注における随意契約の際、一定の障害者雇用率を達成している企業を優遇するよう努める等の配慮を行います。また、入札においても、達成企業を優遇する仕組みの検討を進めます。
4. 福祉的就労については、在宅作業についても、その実態等を勘案して多様な作業形態として認め、支援者の利用者への訪問や相談支援といった対応等を必要な事業として認定するなど、施設に出てこない人、出てこれない人に対する就労や支援について検討します。
5. 制度の問に置かれている障害者や、一般にその障害が理解されにくい障害者への支援及び障害への社会的理解の促進を図るために、具体的な方策を検討し対応を進めます。特に、札幌市立病院が高次脳機能障害者への支援機関としての機能を持てないか検討を進めます。
6.
「国連障害者権利条約」制定を受けて、障害者への差別や生活上の困難さを検証し、障害の有無に関わらず共に育ち、共に学び、共に働き、共に暮らす地域社会を創造すること、及び障害者施策の実施に当たっての基本的認識を明確にするために「(仮称)障害者権利条例」の制定の必要性について検討を進めます。

上に戻る

●子ども
1. 子どもの権利擁護のための第三者委員会(独立型)を設け、子どもの権利擁護システムが機能するとともに児童福祉施設におけるオンブズパーソン制度の実施や第三者評価が行えるよう子どもの人権に配慮した施策を進めます。
2. 障害の有無に関係なく、ともに学び、ともに育つ教育を推進するために、教育現場に関わるすべての人々の質の向上を図り、様々な特性のある子どもの受け入れ態勢の整備及び校舎のバリアフリーの推進等、必要な環境整備を進めるとともに、放課後支援が必要なすべての子どもへの対応を充実します。
3. 障害のある子どもと家庭が抱える困難と負担及び社会的な不利益を軽減または解消するために通学及び学校生活を過ごすために必要な支援を実施するとともに、将来、施設ではなく地域で自立した生活が実現できるための対応を進めます。
4. 児童福祉施設の利用に当たっての「措置基準」を検討し、その基準を明確にするとともに「契約」によって生じる課題に対して必要な対応を実施します。
5. 子ども・家庭相談支援体制の整備と機能の充実・強化を図り、子どもへの虐待防止や要保護児童対策及び次世代育成支援を進めます。
6.
「認定子ども園」の創設にあたっては、質の高い保育・幼児教育を行うため、現行の運営基準の引き下げをすることなく、保育所の待機児童の解消を図り、保育が必要なすべての子どもが受け入れられるようにします。

上に戻る

以上 宣言する
2007年2月25日

衆議院議員 荒井 さとし
札幌市長 上田 文雄
「福祉フォーラム2007」共同代表 小山内 美智子
小原 和子
深澤 正義
森本 千尋
山本 价則


上に戻る

ともに暮らす地域社会をともに創りだす提言共通 高齢者・障害者・子ども
高齢者障害者子ども

 
   
 
上田文雄とみんなでつくる札幌・市民の会 〒060-0001 札幌市中央区北1条西3丁目3ばらと北一条ビル3F
電話:(011)281-2555 FAX:(011)281-3366
 
  Copyright(C) 2006 Fumio Ueda. All rights reserved.